2019年5月15日水曜日

『SEED 〜生命の糧〜』の試写会に行ってきました



種は命を未来に繋ぎ、繁栄をもたらすもの
 
大地に根を張り、大きく成長して花開き、実を結ぶ
命や、夢を実現する源のようなもの 
 
そんな種の94%20世紀に消滅してしまった

それは、命の多様性、可能性の多様性が失われたのと同じこと
 
想像以上に大きな影響が広がっていく
未来を左右するような大切なこと 
 
だけど多くの人がこのこと自体をまだ知らなかったり
知っていても何もできないでいたりする




この映画が素晴らしいと思ったのは
現実がどれほど残酷かを見せつけるだけのものではなく
 
事実を知る機会を与えた上で
ポジティブさや命の力強さ、愛おしむ心を感じられるような
 
まさに「種」の持つエネルギーがみなぎっているところ



こんなに大変なことになるんだぞ
と脅すようなやり方になってしまうのは
 
むしろ、種を汚染したり破壊したりしていっている
勢力のやり方と同じになってしまう
 

でなければならないと思う
 
命を育むチカラ


 
 
そして、具体的に
種を守る活動に参加できる方法を提示しているから
実際に行動を起こすことができる



個人的には、歌うことが好きなので
歌いながら種を取り出す作業をする女性や
歌いながら種を運んでいく子供達

歌を歌っているシーンがいくつか登場したのが
なぜか心に残っています



「自由に生きるためには、種を自由にしないと」
ーヴァンダナシヴァ



世界中の種の守り人が挑戦し、活動している
そんな生き生きと力強い存在の輝きに
思わず涙が滲んだりしました




自分だけが幸せでいることなんてできない

大地も水も空気も繋がっている
 
この美しい地球という星は
一続きに繋がっているのだから
 
どこかの誰かが間違ったことをしてしまっていても
私には関係ない、とは言っていられないのだ
 
 
きっと私たちは今
お互いに協力しあって
未来を創造してゆく時にあるのだろうと思う
 
 
これまでの好奇心や虚栄心、恐怖の裏返しだとか
とにかく目の前の一時的な喜びや安心のために
 
消費するばかりの生き方から
変化する時なのだろうと思う
 
 
 
ちょうど前回の投稿
『しあわせについて、豊かさについて、話をしよう』の感想でも
臼井さんの種バンクのことをなぜか紹介したくなって
 
そして繋がりあって
協力しあい、活かしあって夢を実現していこう
というようなことを書いていて
 
繋がっていたことにも気づきました
 
 
私は実は前の用事が予想以上に長引いてしまって
最初の230分ほど見逃してしまったのですが
 
最初の方が先住民の文化について
とても興味深い内容だったそうなので
もう一度見てみたいと思いました
 
 
先着30名と聞いていて
遅れてしまったから最初は諦めようと思ったけれど
ダメ元でとにかく行ってみてよかった
 
最後まで諦めない、という教訓のようにも感じた体験でもありました
 




 
映画「シード ~生命の糧~」
(原題 Seed: The Untold Story
製作年 2016 アメリカ
監督タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
出演:ヴァンダナ・シバ、ジェーン・グドール、他
配給 ユナイテッドピープル


野菜の種子が持つ多様性を探っていくドキュメンタリー。気候の変動や、多国籍企業による世界の種子市場独占などにより、20世紀だけで実に94%が消滅してしまった種子。遺伝子組換え作物が市場に登場したことから、農家が種子を保存し翌年にその種子を蒔くことが多くの国々で禁止されるようになった。「種子は私たちの子孫」とトウモロコシの種を守り続けるアメリカの先住民、北極圏に位置するスヴァーバル諸島で人類の終末に備えて最大300万種の貯蔵が可能な貯蔵庫への種子の保存といった種を守るために立ち上がった人たちや、バンダナ・シバ、ジェーン・グドールといった著名な活動家たちを追い、種子の多様性を守る方法を探っていく。



公式ホームページ
http://unitedpeople.jp/seed/

信一(文化人類学者)さん、堤未果(国際ジャーナリスト)さんらも
コメントを寄せておられます



518日は反モンサント世界同時アクションが行われるそう
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